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少女七竈と七人の可愛そうな大人

七人の大人たちは可愛そうというより、自己憐愍的すぎて哀れという言葉の方が似合っているように思えます。それに引き換えビショップ目線の章は客観的でいてとても包容力があります。一番ホッとする語り手でした。

七竈のあまりに真っ直ぐな姿勢は、見ていてとても切なくなります。みすずの変化を拒絶する訴えに、七竈は心の奥底にある願望を投影し、そして現実的な思考でそれを否定します。痛いくらいの潔さです。

時間は流れていきます。善きにつけ悪しきにつけ。

成長する過程で世界を理解するにつれ苦痛は増し、老化していく過程では感受性にベールが掛かっていき楽になるのです。でもまだ彼女の人生は始まったばかりで… 慣れ親しんだ世界から抜け出した七竈が、少しでも楽に生きられていればイイなと思うばかりです。

そして旭川の一軒家の居間に"ワールド"は取り残され、二人は戻らないままそれでもひっそりと存在し、町が雪で覆われるように埃で覆われていく。そんな残像が残る物語りでした



 「少女七竈と七人の可愛そうな大人」 桜庭一樹

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